く、口ではちゃんとシミュレーションって言えるんだからねっっ。

ほら、simyuよりもsyumiの方が打ちやすいじゃないですか。なんとなく。ね。





http://d.hatena.ne.jp/michiaki/20091106/1257517780


に対する、僕のブコメ

最低でも2つ問題点があって、一つは「世界が終わるまでは世界は続いている」のでそもそも証明になっていないという点。もう一つは、シュミレートする側が、される側にシュミレートさせられてる可能性が抜けてる点。

更に、これに対する満ちルさんのレス↓


http://d.hatena.ne.jp/michiaki/20091108/1257686030

1つ目は問題点ではないと思われます。無限に入れ子になっている世界からランダムにひとつを選び出します。そのとき、その世界の内側にもまた無限に世界が続いています。ところが、「その世界」と「一番外側の世界」の間にも無限に世界があるのです(無限の性質とはそういうものです)。ですから、足を引っ掛けて電源コードを抜いてしまう確率がいくら小さかろうが、ゼロではないものに「掛ける無限」をすることになるので、それは必ず起こることになります。同じ原理で、それは「いつか起こる」のではなく「いま起こる」のです。故に、「世界が終わるまでは世界は続いている」ではなく、世界はそもそも続かないのです。

以下、遅レスですけれども。




満ちルさんの世界観には不思議な点があって、まず一つ目は『足を引っ掛けて電源コードを抜いてしまう確率がいくら小さかろうが、ゼロではないものに「掛ける無限」をすることになるので、それは必ず起こることになります』という事。


これは恐らく、「コードを抜いてしまわない確率=99.999…9%(抜いてしまう確率=0.000…1%)みたいな場合でも、どんどん掛け合わせて行けば、コードを抜いてしまわない確率は0になる」みたいな話なんだと思うのですけど…えーと、コレって0になるんスかね。確かに限りなく0には近づいていくとは思いますけれども。
まー、僕の知らない世界ではもしかして「ある程度0に限りなく近かったら、もう0って事にする」みたいなルールがあるのかもしれませんが。高度な数学とかは全く知らないのでニントモカントモ。





次に、満ちルさんの使う『無限』がかなりチョロマカシ臭いということ。満ちルさんがチョロマカシているのか、それともチョロマカされているのかは分かりませんが。
満ちルさんはどうも、ランダムに選択した無限の入れ子世界の全てを同条件に考えているように見受けられるのですけれど、これは嘘ですよね。なぜなら、「一番上の世界」=「本物」が存在しているという前提なのですから。



ランダムではなく”分かっている”世界、たとえば「1番目のシミュ世界」と「2番目のシミュ世界」を比較した時、「1番目」は「本物」の世界がコードを抜いてしまわない限り存続できますが、「2番目」の世界は「本物」か「1番目」かそのどちらかがコードを抜いてしまうだけでアウトになってしまう。どう考えても「2番目」の方が条件が厳しい。
つまり、無限の入れ子というのは、この段々条件が厳しくなっていく連続なのですよということであって、全てが同条件なわけではないのです。


ちなみに、「1番目」と「本物」の間にも無限が!…という考え方は不可能です。なぜならば、「本物」の世界は確実に世界をシミュレートしているという前提なのですから。そしてそれが「1番目」です。
ですので、本来は『「その世界」と「一番外側の世界」の間にも無限に世界があるのです(無限の性質とはそういうものです)』という視点からして、少し奇妙なのですが…まぁ。




さて、以上をふまえて、「無限に掛け合わせると確率が0に(限りなく近く)なる」とはどういう意味なのかといえば、それは「無限に掛け合わせれば掛け合わせるほど条件が厳しくなる」という事であって、更にその「条件の厳しさ」は「世界が存続できそうな時間の短さ」に言い換えられるので、つまり「入れ子の内側へ行けば行くほど世界の存続できそうな時間は短くなるよね」*1という意味になって、それはただ単に「入れ子を無限に続けるのって難しいよねー」という事でしかありませんよと、そういうお話です。身も蓋ももありません。


雰囲気的には、どんな薄っぺらい折り紙でも厚さがある限り、無限に折り続けるのはどんどん難しくなっていくよーみたいな。そんな感じ?



ですので、

故に、「世界が終わるまでは世界は続いている」ではなく、世界はそもそも続かないのです。

という意味にはなりませんですよと。



すっげぇ端的に、そして感覚的な話をすれば、「1番目」や「2番目」がノータイムで電源オワタになるのって、めちゃくちゃ運が悪い奴じゃないとありえないっすよねーという。更に感覚的な話をすれば、「確率」っつってる時点で未来のお話なのだから、その未来から見た過去もあるはずで、なら「続かない」って事はないよなぁと。



ちなみに、確率云々ではなく入れ子世界が全て完全コピーならば、コードを抜いてしまうタイミングも全ての世界で完全に同じ”時”になるので、やはりその”時”よりも前までは「世界が続いている」という事になると思います。



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シュミレートする側が、される側にシュミレートさせられてる可能性が抜けてる点。

については、自由意志云々に関係なく、人がモノを作ったのか、人がモノに作らされたのかなんてのは、厳密には分かんないですよねという話なんですけれど、多分上手く伝わらないかなーと思うので、まぁ。

*1:ただしそれは「本物」基準の時間。各世界内の時間ではない。「外側世界の1時間=内側世界の1日」みたいなシミュを繰り返していけば、内側世界の時間は外側世界に対して段々速くなっていくんで。